「付き合いの会食が多くて、食事管理なんて無理です」。そう打ち明けてくださる方は少なくありません。多くの食事術は、会食そのものを我慢させようとします。でも、多忙な方にとって会食は「食事」である前に「仕事」です。**動かせない予定を我慢の対象にしても、続きません**。今日は、会食を敵にしない食事の設計を、率直にお伝えします。
会食は「減点対象」ではなく「固定枠」
会食そのものが体づくりの妨げになるわけではありません。妨げになるのは、会食を「我慢して減点を抑える対象」として見てしまうことです。頼むものを我慢し、締めを断り、気を遣って食べる——それでは仕事の場としての会食が台無しになり、結局続きません。
発想を変えます。会食は、動かせない予定=固定枠として、先にカレンダーへ置いてしまう。そのうえで、自分で選べる食事だけを設計する。整える対象を、会食からその周辺へ移すだけで、ぐっと楽になります。
週21食のうち、勝負はどこか
たとえば一日3食、一週間で21食。ここに会食が週5食入ったとします。多くの人は、その5食をどう乗り切るかに神経を使います。けれど本当に体を左右するのは、残りの16食——自分で自由に選べる食事のほうです。
| 食事の種類 | 週の目安 | どう扱うか |
|---|---|---|
| 会食(固定枠) | たとえば5食 | 我慢しない。仕事として楽しむ |
| 自分で選べる食事 | たとえば16食 | ここだけを整える。野菜とたんぱく質を軸に |
| 会食の前後の一食 | その都度 | 軽く。抜くのではなく、消化のよいものを |
16食のうち、たとえ半分でも軸を整えられれば、週全体は十分に釣り合います。完璧は要りません。動かせない5食のために、動かせる16食を捨てないこと。それが要点です。
会食の「前後の一食」だけ、意識する
会食そのものはいじりません。代わりに、その前後の一食だけを軽く整えます。難しい計算はいりません。
- 会食の前の一食は、揚げ物や糖質に偏らず、野菜とたんぱく質を中心に軽めに
- 会食の当日の昼は、抜くのではなく消化のよいものを。空腹で臨まない
- 会食の翌朝は、罪悪感で断食せず、いつも通り。水分と野菜を少し多めに

お酒も、禁止ではなく調整で
お酒も、やめる必要はありません。量とペースを意識し、合間に水を挟むだけで、翌日の体の重さはずいぶん変わります。禁止ではなく調整で考えるのが、続けるコツです。会食が仕事である以上、そこを削らずに周辺で微調整する。この一貫した方針が、我慢に頼らない食事を可能にします。
会食が週に何度もある週は、どうすればいいですか?
その週は「整える」より「増やさない」を目標に。完璧な帳尻合わせは狙わず、自分で選べる食事で水分と野菜を意識し、会食のない日を軽めにする。それで十分です。無理な断食での埋め合わせは、かえって逆効果になりやすく、おすすめしません。
おわりに
食事管理は、我慢比べではありません。動かせない会食はそのままに、選べる食事だけを整える。生活を変えずに続けられる形を、会食の多いあなたにこそ、一緒に見つけていきます。
Author

桐生 誠
AURUM ディレクター/フィットネスディレクター
外資系ホテルスパのフィットネスディレクターを経て、麻布十番の完全会員制パーソナルジム AURUM を主宰。多忙な人が「最小の時間で最大の変化」を得るための、質と回復を軸にした体づくりを設計している。
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