パーソナルジムの料金は、月に数万円から十数万円まで、実に幅があります。同じ「パーソナル」でも、中身はまるで違う。今日は、その価格差が何を意味するのか——そして、料金表を見比べる前に確かめるべき一点について、できるだけ率直に書いてみます。
価格差は、設備でもトレーナーの腕でもない
高いジムと安いジムの違いを、多くの人は「設備」や「トレーナーの質」だと考えます。もちろん差はあります。けれど本当に効いているのは、あなた一人に、実際どれだけの時間が使われているか——その総量です。設備は共有できても、一人にかける時間は共有できません。
同じ「90分」でも、実際に負荷をかける時間は、どこでもそれほど長くはありません。差がつくのは残りの時間——コンディションを読み、回復を設計し、セッション外でも手をかける時間——に何を割くかです。AURUM の90分でいえば、負荷はおよそ25分。残る65分が、その一回を効かせるための設計と回復です。
料金表より先に「担当が何人を抱えているか」
ここに、見落とされがちな一点があります。同じ「完全マンツーマン」でも、一人のトレーナーが何十人もの会員を掛け持ちしていれば、あなたに向けられる時間と集中は薄まります。個室であることと、あなただけに時間が使われることは、別の話です。
だから、料金表を見比べる前に確かめてほしいのは、たった一つ。「担当は、何人の会員を持っていますか」。見学でそのまま聞ける、検証可能な質問です。ちなみに AURUM は、会員数の上限を24名、同時にご利用いただくのを最大2名までと定め、これを公開しています。
| 価格帯 | 得やすいもの | 起こりやすいこと |
|---|---|---|
| 手頃 | 気軽に始めやすい・回数を確保しやすい | 担当交代や共有スペースで、読みと回復が省かれやすい |
| 中位 | 設備と指導のバランス | 店舗により、一人にかける時間の幅が大きい |
| 高価格 | 個室・固定担当・回復まで含む設計 | 費用は大きい。担当が抱える人数で、中身は変わる |
価格帯が上がるほど、負荷そのものより「その前後」に時間が積まれます。ただし、同じ高価格でも、担当が多くの会員を抱えていれば、その時間は薄まる。だから、価格帯だけでは中身は決まりません。
見学で確かめたい、五つのこと
- 01
担当は何人の会員を抱えているか
固定担当でも、掛け持ちが多ければ時間は薄まります。会員の上限を公開しているかは、正直さの目安になります。
- 02
個室か、共有スペースか
人目を気にせず集中できるか。周囲の音や視線が気になる方には、個室の価値は大きいものです。
- 03
セッション以外の設計があるか
通っている時間だけでなく、食事や生活の指針まで一緒に考えてくれるか。負荷の前後にどれだけ手をかけるかが、ここに表れます。
- 04
勧誘の姿勢
体験の場で、その日の入会を強く迫らないか。持ち帰って考える余地をくれるかは、信頼の目安になります。
- 05
続けられる立地と時間帯
どれだけ良くても、通いにくければ続きません。生活動線の中にあるかを確かめます。

相性という、最後の指標
条件を並べて比べても、最後に効いてくるのは相性です。体を預ける相手を信頼できるか、その空間で自分が落ち着けるか。通っている自分の姿が想像できるか——それが、価格表には表れない、いちばん確かな指標だと考えています。
三軒見学して、最後は料金ではなく「ここなら続けられそう」という感覚で決めました。静かで、余計な音も広告もない。忙しい週ほど、ここに来ると整います。
結局、高ければ良いということですか?
いいえ。高くても、担当が多くの会員を抱えていれば、あなたに向く時間は薄まります。問うべきは価格の数字ではなく、一人にどれだけ時間が使われるか。だからこそ、会員の上限や同時利用の人数を確かめることをおすすめしています。
おわりに
パーソナルジム選びに、唯一の正解はありません。大切なのは、価格の数字ではなく、その価格が「あなた一人に使われる時間」として何を意味するかを見極めること。AURUM が合うかどうかも、ぜひ一度、体験の場でお確かめください。
Author

桐生 誠
AURUM ディレクター/フィットネスディレクター
外資系ホテルスパのフィットネスディレクターを経て、麻布十番の完全会員制パーソナルジム AURUM を主宰。多忙な人が「最小の時間で最大の変化」を得るための、質と回復を軸にした体づくりを設計している。
最後までお読みくださり、ありがとうございます。
体づくりのご相談は、体験セッションで直接お聞かせください。


